「ワイルド・スピードX2」

2003年夏、「ワイルド・スピードX2」(2003年)のプロモーションで来日したポール・ウォーカーにインタビュー取材した経験があります。ある媒体に掲載されたインタビュー記事を再構成して掲載します。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※◎「10代の若者が憧れる作品に…

「ワイルド・スピード」

格好いい改造車にイケメン、そして美女。物語を彩るこれらのエッセンスに加え、友情や恋など人間ドラマがしっかり描き込まれていれば、映画としての魅力が増幅されるのは当然のことだろう。ストリートレースに情熱を注ぐ若者たちの姿を描く「ワイルド・スピ…

「タッチ」

若手女優の中でも清純派として人気が高い長澤まさみ。「世界の中心で、愛をさけぶ」(2004年)で演じた高校生は、清潔感と薄幸さを併せ持つ“はまり役”だったが、その魅力はどのように進化していくのだろうか? 「セカチュー」に続く彼女の主演映画は、あ…

「皇帝ペンギン」

テレビ、映画を問わず、野生生物を扱うドキュメンタリーにおいて、その生態を収録する製作者の苦労は並大抵のものではないだろう。南極大陸に生きるコウテイペンギンの1年間を見詰めたフランス映画「皇帝ペンギン」(2005年)では、動物行動学者でもあ…

「ほえる犬は噛まない」

韓国女優ペ・ドゥナの出演作を初めて見たのは、パク・チャヌク監督の「復讐者に憐れみを」(2002年)だった。誘拐を肯定する身勝手な論理を展開する女性の役で、自然体の演技が独特の光を放っていた。テレビドラマでの活躍も印象的な彼女が「女優として…

「大統領の理髪師」

ハン・ソッキュ、チェ・ミンシク、ソン・ガンホ。日本での韓流ブームの原点とも言える「シュリ」(1999年)で競演した3人が、韓国を代表する名優であることは疑いようもない。中でも、人間くさい役柄が多いいのはソン・ガンホだろうか。市井の庶民役で…

「バイオハザード」

時は近未来。巨大企業の地下研究所で新型ウイルスが漏れたため、メインコンピューターが研究所を封鎖。所員は全員死亡する。コンピューターを停止させるため、特殊部隊が地下へ向かう。記憶喪失になった研究所出入り口の防衛要員アリスらを伴って―。というス…

「林檎の木」

東西ドイツ統一が、特に旧東ドイツ市民にもたらした影響の大きさは計り知れなかったことだろう。その前後を描く作品では、近年、「グッバイ、レーニン!」(2003年)が日本でも好評だったが、統一直後の1992年に製作されたヘルマ・サンダース=ブラ…

「レオン」

フランス人のリュック・ベッソン監督が、米国で初めて撮影した「レオン」(1994年)。緩急のある巧みなストーリー展開、完ぺきな配役や設定、エリック・セラによる哀感漂う音楽などの相乗効果は抜群。完成度はベッソン作品の中でも随一と言えるのではな…

「TAXi」

最近、リュック・ベッソン監督について考え直している。「サブウエイ」「グランブルー」などを見直し、未見だった彼の製作・脚本作品「TAXi 」(1997年)を鑑賞した。 主人公は、スピード狂のタクシー運転手ダニエルと、彼が乗せた女性の息子で冴え…