「高校生友情プライス」、来年6月でキャンペーン終了

 映画料金が高校生3人以上で1人当たり1000円となる「高校生友情プライス」は、映画関連4団体(日本映画製作者連盟、外国映画輸入配給協会などで構成)が2005年から展開中のサービスだが、2009年6月末でキャンペーンが終了することになった。

 4団体から成る「映画館に行こう!」実行委員会によると、「恋空」「クローズZERO」などの作品や、公共交通機関に近い映画館では一定の利用実績があったが、全体的な利用実績は低調なまま推移しているという。このため、来年6月30日でキャンペーンは終了。同7月以降のサービス継続については、劇場の個別判断に委ねるそうだ。

 ちなみに、夫婦のいずれかが50歳以上なら映画料金が夫婦で2000円になる「夫婦50割引」は04年度から始まり、07年6月で終了したが、ほとんどの映画館で恒常的なサービスが継続されている。

 05年度の「子どものくらしとお金に関する調査」によると、高校生のお小遣いの平均額は5590円。一方、高校生の現在の一般料金は1500円。「未来の映画ファンを育成する」という当初の目標実現のためにも、「高校生友情プライス」も継続してほしいものだ。